糖尿病を知れば糖尿病なんて怖くない。怖いのは糖尿病に対する無関心。糖尿病に関心を持つことが糖尿病対策の第一歩。

糖尿病奮闘記

低血糖値って?

糖尿病は血糖値が高くなる病気ですが、わたしにはもうひとつ注意しないといけないことがあります。

それは「低血糖」です。「低血糖」ってもちろん字のごとく、血糖値が低くなる状態のことをいいます。

通常、血糖値は「80mg/dl~110mg/dl」の間で推移するのですが、それ以下になると低血糖の症状が出てきます。

 ・70mg/dl以下になると異常な空腹感、脱力感、手指のふるえ、冷汗・動悸などの症状
 ・50mg/dl以下になると中枢神経の働きが低下
 ・30mg/dl以下になると意識レベルが低下し、昏睡状態から死に至ることもあります。

また、糖尿病患者は常時、血糖値が高いため、これらの症状はもっと高い血糖値でも現れてきます。

糖尿病でない人もこれらに似た症状を少しだけ、体験したことがあるはずです。 それは食事前にイライラするといったような感じです。午前中の会議では険悪なムードでなかなか決まらなかったことが、昼食を挟むとすんなり決まったなどという経験はありませんか?

しかし、糖尿病でない人は低血糖に似た症状を味わうにしても、それ以上、症状が悪化することはありません。それは、すい臓がきちんと血糖管理をしているので、血糖値が下がりすぎるとインシュリンを分泌しなくなるからです。

しかし、外から体内にインシュリンを入れいているわたしの場合はそうはいきません。インシュリン注射をして、食事が出来なかったり、食べる量が少なかったり、下痢などの体調不良で十分に血糖が作れなかったりすると低血糖になってしまいます。

血糖値が持続的に高いと合併症にかかりやすくなるのですが、低血糖はすぐに対応しないと命取り命取りになるのです。

例えば、お酒を飲み過ぎると低血糖になる場合があるそうです。この場合、お酒の過ぎて倒れているのか低血糖で倒れているのか、周囲の人には分かりません。しかし、低血糖で倒れているのならすぐに血糖を上げないと死んでしまうか、なんとか一命をとりとめても、脳に障害が残ることもあるそうです。

糖尿病は血糖値が高い病気というイメージがあるのですが、実はそれ以上に恐ろしいのが低血糖なのです。

実際、わたしも何度か低血糖になったことがあるので、低血糖の症状はどういうものなのかは、今度書きますね。


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更新日 : 2006年05月13日

初めての低血糖体験

 今回はわたしが体験した低血糖の症状についてお話します。

 臨場感あるふれドラマ風にしてみました。

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 あれは夕暮れ。外は雨が降っていた。

 家族と外出から戻ってきて、時計をみる。

 時間は午後5時。

 「インシュリン注射まであと1時間あるな。」

 今日は休日ということもあり、昨日は焼酎を飲みすぎてしまい、

 体調がいまいち優れず、下痢である。

 そう思っているときに身体の異常を感じる。

 季節は真冬。 

 帰ってきて暖房をつけたばかりの寒い部屋の中で動悸が激しくなる。

 何ともいえない焦燥感に襲われる。

 「おっ、これが主治医が言っていた低血糖か。すごいな。」

 変に嬉しくなり感心する。しかしそれも束の間。

 今度は汗が滴り落ちる。念のため血糖値を計ってみる。

 「63」

 ビンゴ!!低血糖だ。この症状が低血糖だ!!

 奥さんにすぐに缶ジュースを買ってもらうように頼んだ。

 いつもなら缶ジュースは冷蔵庫にあるのだが、

 まったく低血糖にならないので、奥さんが飲んでしまったのだ。

 奥さんが階段を降りていく。それと同時に立てなくなった。

 台所に寝そべり、天井を見る。頭がクラクラする。

 妙に眠たくなる。寝てしまおうかなと思った。

 しかしなぜか寝るとやばいような気がした。

 
 そして、奥さんが帰ってきた。

 台所に寝ているわたしを見てびっくりし、すぐにコーラを飲ましてくれた。

 5分後・・・。

 
 「さっき、俺は倒れてたよな?」と奥さんに尋ねる。

 何事もなかったように元に戻った。


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 しかし、あれが一人のときに起こったらどうしよう。

 ポケットには常にポケットシュガーが入っている。


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更新日 : 2006年05月30日 | コメント (0) | トラックバック