糖尿病を知れば糖尿病なんて怖くない。怖いのは糖尿病に対する無関心。糖尿病に関心を持つことが糖尿病対策の第一歩。

30歳で糖尿病に32歳でインシュリン自己注射のサラリーマンの教訓 - 糖尿病奮闘記 -

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糖尿病奮闘記
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健康な心と身体を維持するために、何を考えどのように行動しているのかを、糖尿病ときちんと(?)向き合いながら、楽しくもあり、そして辛くもある日常をお届けしています。

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「糖尿病なんかになりゃなきゃよかった・・・」30歳で糖尿病になったわたしの心の叫び。「一番怖いのは糖尿病に対する無関心」糖尿病を予防するには、糖尿病を知ることが最も大切なことなのです。
このサイトはタイトルどおり、30歳で糖尿病に、32歳でインシュリン自己注射をしているわたしが、なぜ糖尿病になってしまったのか、何が間違っていたのかを明らかにしようと思い、糖尿病になるまでの過程を振り返りました。

その中でわたしは糖尿病に対する誤った認識、そして糖尿病に対する無関心など反省すべきところがたくさんあります。それをまとめたのがこの教訓です。

これまでは自分が糖尿病であることを隠したいという気持ちが強かったのですが、糖尿病は一生お付き合いしなければいけない病気である以上、隠さず、きちんと糖尿病と向き合っていこうと思っています。

この教訓の中には理解不能は行動や考えがあるかもしれませんが、そこは温かい目で見てください。

2型糖尿病は自己管理によって発病を回避できる病気です。糖尿病の主治医は自分自身なのです。この教訓を一人でも多くの方に知ってもらい、糖尿病予防のお役に立てればと思っています。


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糖尿病、インシュリン注射、食事療法・・・

現在のわたしには切っても切り離せない言葉です。


「糖尿病になんかならなきゃよかった・・・」

いまとなってはどうすることもできず、ただ後悔するだけです。


「糖尿病・・・、尿が甘い病気・・・、かっこ悪いな〜。」

「甘いものが好きな人がなる病気やから、甘いものが嫌いな俺には関係がないな・・・」



と、自分には全く関係がない病気だと思っていました。

それがいまは・・・。

わたしは30歳で糖尿病と診断され、

32歳でインシュリン自己注射をするようになった糖尿病患者です。



わたしは28歳の会社の健康診断で、初めて血糖値が高いと診断されました。


「血糖値が高い?、ちょっとかっこ悪いな〜。」とわたし

「トンカツ定食を食べるときは、油を含んだ衣は残してね」と看護士

「糖尿病なんかなるはずがない!!」とわたしの心の声



と、糖尿病に対して無関心でした。

その結果、数々の過ちを犯して糖尿病になってしまい、ついに、インシュリン注射をしなければならない身体になってしまいました。

もちろん、わたしは「2型糖尿病」です。

1型糖尿病 膵臓のβ細胞というインスリンを作る細胞が破壊され、からだの中のインスリンの量が絶対的に足りなくなって起こる。子供のうちに始まることが多く、以前は小児糖尿病とか、インスリン依存型糖尿病と呼ばれていた。
2型糖尿病 インスリンの出る量が少なくなって起こるものと、肝臓や筋肉などの細胞がインスリン作用をあまり感じなくなる(インスリンの働きが悪い)ために、ブドウ糖がうまく取り入れられなくなって起こるものがある。食事や運動などの生活習慣が関係している場合が多い。わが国の糖尿病の95%以上はこのタイプ。
※厚生労働省のホームページより


世間では、いろいろ糖尿病について書かれているサイト・書籍は多数あるので、正しい知識はそこで吸収してもらうとして、

ここでは日本中の書店を探し回っても存在しない、糖尿病になってしまったわたしの「日常の生活」をお届けし、少しでも糖尿病に関心を持ってもらえればいいなと思っています。



やはり、糖尿病といってまず初めに気になることは「食事」でしょう。 わたしが糖尿病になって、一番よく聞かれることが、


「これ、食べることができるの?」


という質問です。多くの人は、糖尿病になったら食べられないものがあるという間違った認識を持っています。


確かに、食べたものが分解されて「血糖」が作られるので、食べ過ぎや食べる時間には注意する必要はあるのですが、 決して糖尿病になったらといって、食べられないものはないのです。


ただ、「食べたいものを食べたいだけ食べる」ということはできません。わたしが1日に摂取してもいいカロリーは1440Kcal(18単位)です。


糖尿病の世界では「1単位=80Kcal」という公式があります。いろんなダイエット食品で「○○のカロリーは80Kcal」という宣伝は、まさしくこの1単位を意識したものでしょう。


話を元に戻しますと、わたしはこの18単位を1日に分けて食べます。例えば朝・4単位、昼・6単位、夜・8単位という感じです。


また、同じ1単位でも食品によってグラム数が変わってきます。例えば、「ごはん」なら55g(小さい茶碗に半分ぐらい)で、「りんご」なら150g、「牛肉のサーロイン」なら30gといった感じです。


さらに、食品には1〜6の食品群に別れていて、その中からバランスよく栄養を摂らなければならないのです。ちなみに「ごはん」は1群、「りんご」は2群、「牛肉のサーロイン」は3群といった感じです。


つまり、食べる時間と食べる量、そして食べる種類を守っていれば(実は、これを守るのがとても大変・・・)、糖尿病だからといって食べられないものはないのです!!





実際、わたしはマクドナルドでハンバーガーも食べますし、たまには焼肉だって食べますよ。(ただし、美味しいラーメンは血糖値が上がり過ぎるので、食べるのを控えていますが・・・。)


しかし、糖尿病なる前と糖尿病になった後では食べる量は極端に減りました。昔は夕食だけで、ご飯1合を食べていたのですが、いまは1日でご飯1合が余ってしまいます。


焼肉屋に行っても、肉を3切れほど食べたらもう満足です。あとはキムチやナムルと焼酎で家族が食べ終わるのを待ちます。


また体重もピーク時に比べて最高15キロ痩せました。いまは10キロほどまで戻ったのですが、リバウンドはありません。


しかし、この状態に「気持ちと身体」を持っていくのはとても辛かったです。


糖尿病になり、食べられないと思うと余計に食べたくなり、また胃も大きいのでいつもお腹がすいた状態で、食べ物のことばかり考えてました。


入院しているときは1日3回の食事が最高に幸せでした。一気に食べてはもったいないので、時間をかけてゆっくりゆっくり、何度も何度も噛んで食べました。


その1ヶ月の入院のおかげで、食べる量が減り、さらに素材の味が分かり、薄味でも十分に満足できるようになりました。





今では、食べ放題のバイキングに行っても、腹八分でご馳走様ができるという技を身につけました。


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続いては、「運動」療法についてです。糖尿病対策には食事療法と運動療法がセットで伝えられています。運動をするとカロリーが消費され、血糖値が下がります。


しかし、たくさん運動したからといって、たくさん食べてもいいかというとそうでもありません。


わたしは入院中に運動療法で食事30分後に、自転車を30分こぐリハビリを行ったのですが、これで消費されるカロリーは約100Kcalでした。これは「ごはん」半分ぐらいでしょうか。


また、糖尿病に良いとされている運動は有酸素運動で、しかも20分以上持続させないと効果はないそうです。確かにわたしがリハビリをしている時は、自転車をこいで20分ぐらいしてからジワジワと汗がでてきました。


さらに、運動療法は食べたものが血糖になり始める食後30分ぐらいから始めるのがいいとされています。





どうでしょう?とても面倒くさくないですか?忙しい現在の生活の中で食事の時間・食べる量・食べる種類を決めて、さらに食後30分後に30分以上の有酸素運動をすることが糖尿病には必要なのです。


また、糖尿病になるとこの生活は1週間や1ヶ月間行えばいいと言うものではなく、糖尿病が完治する医学の進歩までずっと行わなければならないのです。


わたしは糖尿病を発病して半年は糖尿病に対する恐怖から、頑張ってこのような生活をしていたのですが、徐々に自分が糖尿病であるということの「慣れ」から生活が乱れちゃいました。


では、現在インシュリン注射をしているわたしが出勤までどのような生活を送っているのかご紹介します。


 6:30 起床
 6:35 血糖値測定(この血糖値で食事の時間を決める)
 6:35 インシュリン注射(寝ぼけていても、針が刺さると目が覚める)
 7:20 食事開始(ひとりで食べる。奥さんと娘の食事は終わっている)
 8:00 娘を保育所へ(自転車の後ろに乗せて保育所へ)
 8:20 そのまま自転車で職場に向かう


とこんな感じで、運動療法を取り入れています。これまでスポーツジムとか夕食後に1時間歩くといった運動療法を試みたことはあるのですが、長続きはしませんでした。


わたしの場合、運動療法のためにアクションを起こす(スポーツジムに行くなど)より、日常の生活の中で運動する(電車から自転車に変えるなど)にした方が長続きしています。


いまは自転車で職場まで通える距離なので自転車通勤をしていますが、通えないところに住んでいたときは、出勤前に運動するのではなく、帰宅の際にひとつ前の駅で降りて歩いていました。これも長続きしました。


また、どうしても運動する時間がないときは温めのお湯に30分ぐらい胸元あたりまで入っていました。そうすると汗がジワジワ出てきて、血糖値の下がりが何もしないよりは断然いいですよ。





運動療法が生活の一部になってしまえば、糖尿病になったから運動しなければというストレスはなくなります。


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ストレス」については、気合を入れてお伝えしたいことです。というのは、わたしの場合、ストレスで糖尿病をさらに悪化させたと思っているからです。


糖尿病になってインシュリン注射を打つようになってから毎日、自己血糖測定器で自分の血糖値を測定しているので、ストレスが与える血糖値への影響を数値として確認しています。


その結果、自分でストレスを強く感じているときは、インシュリンの効きが悪く、血糖値はどんどん上昇してしまいます。


さらに、ストレスだけでも血糖値がどんどん上昇してしまうのに、ストレス解消のために、大食いをしたり、お酒を飲んだりすると目も当てられません。わたしの場合は自殺行為です。





恥ずかしながら、わたしの小市民的な一面を暴露します。わたしは定期健診とインシュリンをもらうため、月に1回は病院に行き、そこで血液検査を行います。そのときは決まって血糖値は高いのです。


自己血糖測定器が病院の血糖測定器より低い血糖値を表示するのではないかと思って、病院に持って行き、病院で血を抜いた直後にトイレで自己血糖値で血糖値を測定しても、やはり普段、自宅で測定する血糖値より血糖値は高かったのです。


この実験で、「わたしは病院で血液検査をすると、血糖値はいつもより高くなる」ということを発見しました。そこで、それは何故かを考えてみました。


わたしはこれまで糖尿病で2回入院をしています。もちろん仕事や家庭のことを考えると入院なんてしてられません。


なので、わたしの意識の中に「病院の検査で血糖値が高いと入院しなさいと言われるので、どうか血糖値は正常でいてくれ!」という願いがあり、これがストレスになって血糖値を上げてしまっているのでしょう。


その後、仕事に疲れて「1ヶ月ほど休みたいな〜、入院できないかな〜」と思っていった時の検査では、血糖値は正常でした。


糖尿病にとって「ストレス解消」は「食事療法」・「運動療法」に引けを取らないほど大切なことだと思っています。





まだまだ、ストレスによって血糖値が上昇するといった経験はいろいろありますので、「ストレス解消」が糖尿病にいい結果をもたらすことは間違いありません。


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わたしはお酒が大好きです。しかし糖尿病患者は基本的に禁酒です。ではわたしは糖尿病になってからお酒を飲んでいないのかというとそんなことはありません。しかし、医師とか栄養士にお酒を飲んでもいいかと聞いても、いい返事はなかなな聞けないでしょう。


お酒の悪いところをあげると、カロリーが高いし、栄養がほとんどない。さらに酔っ払ってしまうと気が大きくなり、いっぱい食べてしまう。さらにお酒を飲みすぎてしまうと、脱水症状を引き起こし、血液をドロドロにしてしまいます。


一方で、お酒は糖尿病に必要なストレス解消の効果もあり、また少量のお酒には、脳こうそくや心筋こうそくなどの合併症の原因となる血栓を溶かす作用があると言われています。つまり、糖尿病の状態が落ち着いているのなら、少量のアルコールならば飲んでもいいと思っています。


ちなみにわたしの場合、インシュリン注射をしているので、普通の糖尿病の人よりも飲酒は危険です。お酒を飲むと低血糖を起こす場合があり、その低血糖の症状と酔っ払いの症状が似ているからです。


低血糖についてはここでは詳しく説明をしませんが、低血糖の症状はめまい、発汗、そしてひどくなると意識が混濁し、最悪の場合、死ぬこともあるのです。





そんな、わたしが実践しているお酒との付き合い方をご紹介します。


まず、飲むお酒は「焼酎」。ざっくりなのですが、焼酎の水割り3杯とビール1杯が同程度のカロリーです。つまり、ビールなら1杯しか飲めないところ、焼酎なら3杯飲めるのです。


糖尿病になるまではわたしはビール・日本酒・ワイン・カクテルと何でも飲んでいたのですが、どうも焼酎は親父くさいと飲んでいませんでした。しかし、いまは焼酎一筋です。


また、焼酎の飲み方は水割りもいいのですが、やはりウーロン茶割りがいいでしょう。それは何故か?ウーロン茶で割るとお酒のつまみがあっさりするからです。


焼酎をウーロン茶で割ったお酒と餃子、唐揚げなどの高カロリーなつまみは何かあいません。しかし、お刺身や冷奴などはなんだかぴったりとします。





お酒の飲み方には大きく分けると2種類あると思っています。ひとつはつまみからお酒を選ぶ方法。もうひとつはお酒からつまみを選ぶ方法です。


お店を選ぶときも料理をウリにしているお店を選ぶのではなく、焼酎専門店などお酒をウリにしているお店を選んだほうがいいでしょう。というのはお酒をウリにしているお店はお酒にあった料理を出してくれるからです。


大切なのは、神経質にならず、自然とカロリーオーバーにならないようなお酒の飲み方ができるように、いろいろ工夫することだと思っています。


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糖尿病になると「便秘」になると言われています。わたしはもともと健康優良児でしたから、毎日、少なくても2日に1回は便が必ず出ていました。


しかし糖尿病になり、さらに血糖コントロールが悪いときは便秘になります。1週間も出ないときもあります。もともと糖尿病になってから、食べる絶対量が少なくなったので、便にならず、すべて吸収したのではないかと錯覚してしまうこともありました。


便秘がひとつの血糖コントロールの善し悪しの目安にもなるのですが、やはり便秘は身体がすっきりしないので何とかしたいものです。


そこで、わたしが便秘になったときにしていることがあります。それは長いも120g(1単位)を大根おろしでおろし、そこに少量の鰹だしと水・醤油を加え、冷たく冷やして、寝る前に食べるということです。





糖尿病にとって寝る前に食べることは絶対にしてはいけないことなのですが、身体がモヤモヤして重くてどうしようもないときには、この禁断の技を使っています。


また、この禁断の技を使った次の日の朝の血糖値が異常に高くなったことは今まで一度もなかったので、便秘に陥ったときだけに行うこの禁断の技が、糖尿病に対して悪影響を与えているとは思っていません。


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糖尿病になって、辛いことのひとつは「性欲」が衰退してしまうということです。いろいろな書籍にも同じようなことが書かれてありました。


性欲が減衰するのは原因は糖尿病になると常日頃からなんともいえない疲労感があるからだと思っています。疲労感と言うのは深夜まで残業して、帰宅したときのような感じです。そんな状態ではなかなか性欲もでてきません。


人間に存在する3大欲求(食欲・性欲・睡眠欲)のひとつが衰退するのは非常に辛いことです。欲求を満たすことで味わえる達成感・満足感を味わえないのですから・・・


糖尿病になってしまうと食欲は制限され、さらに性欲も衰退してしまい、なんとも味気ない生活になってしまいます。





ここだけの話、わたしの場合は性欲がなくなるとつまらない人間になってしまったような気がします。やはり魅力のある男になるためには、ある程度の性欲は必要だと思っています。


ただ、血糖コントロールが良好なときは性欲もまずまず復活します。そんなときは、決まって同じ行動をしてしまいます。


 ・意気揚々と盛り場へ繰り出す
          ↓
 ・調子に乗りすぎ、食べすぎ・飲みすぎてカロリーオーバーへ
          ↓
 ・例外なく血糖値が急上昇
          ↓
 ・それに伴って、性欲も減衰
          ↓
 ・意気消沈し、まっすぐ帰宅


と、わたしの身体は悪いことができないようになっています。これはこれでいいかもしれませんが、血糖コントロールは充実な生活を送るためには必要不可欠なことなのです。


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ここは嗜好を変えてドラマ風に・・・。



熱い!!そして、身体がだるい。」と体温計を取り出す。

体温計を見る。

  39.4℃

これはインフルエンザかもしれない。

重い身体を奮い立たせて、病院に向かう。

血糖値の検査のため、毎月来ているはずの

病院の待合室の景色がぼやけて見える。

妙に待ち時間が長く感じる。

インフルエンザの検査をした方がいいね」と医師。

お願いします」とわたしの弱った声。

再び、待合室で検査の結果を待つ。

結果はシロ。

わたしはインフルエンザではないと診断された。

風邪薬をもらい、そのまま帰宅。

帰宅と同時に横になる。食欲なんてまったくない。

何も食べてないのでインシュリン注射を控える。

・・・・・

深夜2時。悪夢で目が覚める。

もう一度、熱を測る。

  40.2℃

薬も飲んだ。それなのに何故・・・、

あのヤブ医者、診断ミスをしたに違いない。

絶対にインフルエンザだ、明日、違う病院で診てもらおう。

ほとんど眠りにつくことができず、朝を迎える。

新しい病院に行くと、今朝の血糖値を聞かれるかもしれない。

そう思い、血糖値を測定する。

  346

はっ?、昨日から何も食べていないのに何故?

すぐさま、インシュリン注射を行う。




3時間後、熱は下がった。

糖尿病で風邪を引くと、血糖値が異常に上がってしまう。

あのまま、インシュリン注射を打たなければ、

わたしは高血糖昏睡で死んでいたかも。

糖尿病になると、風邪でも死ねる・・・。

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インターネット上で自分が糖尿病であることを公開すると、来るわ来るわのサプリメントの紹介メール。どれもこれも血糖値を下げるとか、糖尿病にいいとか、中には糖尿病が治るっていうメールも来ます。こんなメールが山ほど来ると、とってもうんざりです。


「これを飲むと、体質が改善して、好きなものを好きなだけ食べても、血糖値が上がらないサプリメントがあるけど欲しい?」という問いが投げかけられたら、もちろんわたしは即座に「YES」と言ってしまいます。


しかし、本当にそんなサプリメントはあるのでしょうか?わたしは糖尿病になってから、公的機関や、糖尿病に関係する学会や、製薬会社のサイトやメルマガを見たり、読んだりしていますが、糖尿病がよくなるサプリメントの話は一度も聞いたことがありません。


糖尿病になると、いつ合併症が発症するだろうか?、このまま一生こんな生活を続けなくてはならないのか?など、心の奥底ではいつも不安を抱いています。


そんな心の弱っているときに、とても高価なサプリメントを売りこもうとする精神は嫌いです。


糖尿病になると現在の医学では、一生付き合わなければならない病気です。ただでさえ、糖尿病はお金がかかる病気なのに、余程の金持ち以外、そんな高価なサプリメントを一生飲み続けられるわけがありません。





もちろん、サプリメントがすべて悪いとは思っていません。中にはほんとに素晴らしいサプリメントもあります。実は、わたしもサプリメントを飲むことがあります。


それは、身内が教えてくれるサプリメントです。糖尿病は自分が苦しむだけでなく、身内にも迷惑を掛けてしまいます。そんな身内が自分の身体を気遣って紹介してくれるサプリメントは、例え、効かなくても飲みます。


飲むことによって迷惑を掛けている身内が安心してくれるのなら、それはそれでいいことだと思っているからです。


実際、妻が教えてくれた野菜を凝縮したサプリメントは風邪を引いて食欲がないときに飲むと回復が非常に早くなるので重宝しています。


糖尿病は免疫力が低下しているので、風邪などを引くとなかなか治りにくいので、そんなときはサプリメントの力を借ります。


繰り返しになるですが、糖尿病は一生付き合わなくてはいけない病気です。強い精神を持続させ続けるにも限界があります。時にはすべてを解決してくれる何かに頼りたくなるときもあります。


そんな時は、少し休憩してもいいのではないかと思っています。そのほうが長い目で見たときに、きっといい結果につながっていると思っています。


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わたしは初対面の人に自分が糖尿病であるということを告げるの時、とても躊躇します。冒頭でもお伝えしましたが、糖尿病になる前は糖尿病に対して非常に悪い印象を持っていました。


それは糖尿病が「自己管理ができない、情けない人がなる病気」だと思っていたからです。そこから、自己管理ができない人を信頼できるか?という考えに至ります。


しかし、自分が糖尿病になって糖尿病の勉強をし、そこから得た知識と自分の経験とでそれが間違いであることに気付きました。





いまや糖尿病予備軍も含めると日本の糖尿病患者数は1,370万人に及ぶと言われています。これは成人の6人に1人の割合です。これらの人は自己管理ができない、信頼できない人ならば、日本は崩壊しています。


むしろ、わたしは糖尿病になる人は、責任感が強く、そして周囲を気遣う人じゃないかと思っています。(買いかぶりすぎかもしれませんが・・・)


例えいま、わたしがこのように思い返しても、糖尿病自体がやはり、「自己管理で回避できる」という性質の病気である限り、世の中の人の偏見を受け入れなければならないのかなと半ば諦めかけています。


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糖尿病は他の病気と違って自己管理によって発病させないことができます。言い換えれば、糖尿病になるか、ならないのかということは「自分自身」が選択できるのです。


医師に「糖尿病にならないようにするにはどうすればいいですか?」と尋ねると、ほとんどの医師が「規則正しい生活をして、栄養バランスがとれた適正な食事をして、そして運動すればいいですよ」と答えてくれます。


医師の立場ではこれ以上のアドバイスはないと思います。糖尿病になってしまった人はこの医師のアドバイスを一度は聞いているはずです。





しかし先ほどお伝えしましたように、日本では1,370万人もの人が糖尿病になってしまいます。医師のアドバイスを実践できないのはいろいろな要素がある思います。


 ・糖尿病に対する認識が甘く、油断してしまう。
 ・糖尿病に対する知識が不足している
 ・社会的責任が重く、規則正しい生活は送れない。
 ・ストレスが多く、今の生活を変えられない


いろんな環境・状況があると思うのですが、最後にたどり着くところはやはり、「糖尿病に対する無関心」だと考えています。少しでも糖尿病の世界に足を踏み入れたのなら、この無関心という問題を解決することが一番大切なことなのです。

糖尿病は自分自身の問題です。そして糖尿病で苦しむのも自分自身なのです。ドラマチックに言うと、糖尿病から救えるのはあなた自身なのです。


30歳で糖尿病になり、そして32歳でインシュリン注射をするようになったわたしが自信を持っていえる事。それは


「糖尿病なんかにはなるもんじゃない!!」


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わたしは、いま本当に「糖尿病なんかにならなきゃよかった」と心の奥底から思っています。


しかし、これは今となってはどうすることもできない願いです。


そこで、今一度、なぜ糖尿病になってしまったのか、それを明らかにするため、糖尿病になるまでに至った過程を振り返ってみました。


これまでのわたしの電子カルテを引っ張り出し、そしてそのときの思い・生活環境と照らし合わせ、糖尿病にならない、発病を回避することはできなったのかという思いで、これまでの生活を見つめ直しました。


その結果、このインシュリンを打たなければならない状態になって初めて、当時の糖尿病に対する誤った考え、そして油断があったことに気が付いたのです。当時はそんなことはないと思っていましたが、いまはそれを認めざるを得ません。


非常に悔しいことなのですが、わたしは糖尿病になるべくしてなったのです。





この教訓を少しでも多くの方に知ってもらおうと思って作ったのがこのサイトです。


一人でも多くの人に糖尿病に対する関心を持ってもらい、そして自己管理によって糖尿病の発病を回避してほしいと願っています。


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わたしは糖尿病予備軍・糖尿病発病・そしてインシュリン注射という過程の中で、何度も何度も自分の糖尿病は良くなったと勘違いをしてしまいます。


そして、いつもいつも良くなっていないと裏切られてしまうのですが、懲りずに同じ勘違いを何度もしてしまいます。それについて少し考えてみたところ、わたしは、糖尿病に対して保守的に考えている時と楽観的に考えている時があることに気付きました。


(保守的に考えているとき)
 ・糖尿病予備軍と宣言された直後
 ・糖尿病発病の直後
 ・インシュリン注射の直後


(楽観的に考えているとき)
 ・糖尿病予備軍と宣言される直前
 ・糖尿病発病の直前
 ・インシュリン注射の直前


と、こんな感じです。そしてこれまでの経験から、糖尿病を悪化させるのは、糖尿病に対して楽観的に考えているときなのです。


では、同じ糖尿病に対する考え方が保守的から楽観的に変わる要因は何かというと、それは「慣れ」です。


糖尿病になったという慣れ、インシュリン注射を打つことに対する慣れ。それがわたしの場合、これが糖尿病を悪化させてしまいます。


慣れることは、ストレスのない生活を送るには必要なのですが、やはり糖尿病に慣れてしまうことは糖尿病を悪化させる原因になってしまいます。


その慣れを回避するために、私が毎週メルマガ『糖尿病奮闘記』を発行し、そして糖尿病についてのサイト『糖尿病奮闘記』も運営しております。


このメルマガとサイトで糖尿病に対して関心を持ち、糖尿病に対する不安を取り除いてストレスのない充実した生活を送ってください。糖尿病を知れば糖尿病なんて怖くないですよ。





また、何か不明な点があれば、お気軽に「dm@enjoy-dm.com」までお尋ねください。


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