入院しているのに血糖値が下がらない。下がらないから「１型糖尿病」である可能性を否定できず、解決方法を見出せずモヤモヤした入院生活を送っていました。
こんな状態では、ストレスで頭がいっぱいになり、一刻も早く職場に戻りたい・戻らなければならないと感じるようになったのです。
そこで、いてもたってもいられないので、医師に退院したいとお願いしました。医師はまた無理だと言って止めたのですが、退院したいという気持ちは日に日に強くなり、とうとう医師も病状が悪化したら、再度、入院という条件で退院を許可してくれました。
そのときの電子カルテです。
この時点ではこの選択は少し無謀であり、医師も「おそらく再入院の可能性が高くなるよ」と言っていたのですが、一刻も職場に戻りたいわたしにはとにかく、出してくれればなんとかするという気持ちでいっぱいでした。
短期間の結果として、この選択は正解でした。
職場に戻りたい・戻らなければならないというストレスから開放されたわたしは、再入院をすることもなく、入院中では下がらなかった血糖値が少しずつ下がっていったのです。
それが、入院している時よりも不規則な生活をし、食事も多少、高カロリーになっても、下がっていったのです。何故か？
「ストレス」から開放されたからです。それ以外に考えられないのです。
− ところで、何が「短期的な結果」なの？（天の声）
− よくぞ、聞いてくれました。
医師が制止した退院を自らの意思で選択し、
退院後は、自らのチャレンジで健康を取り戻したという事実で
わたしは調子に乗ってしまいました。（わたしの声）
− 調子に乗ったというのはどういうこと？（天の声）
− わたしの糖尿病に限っては医師の想像を超える回復をしたため、
自分の糖尿病は特別なものだと思うようになったのです。
それがエスカレートして、医師の忠告を真剣に聞く耳を
持たなくなってきたのです。（わたしの声）
例えるなら、ベンチャー企業の社長が社運をかけたプロジェクトを独自の判断で成功させ、自分は特別な人間だと考え、周りの意見を聞かず、新たなプロジェクトを独自の判断で行い、失敗するようなものです。
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