糖尿病を知れば糖尿病なんて怖くない。怖いのは糖尿病に対する無関心。糖尿病に関心を持つことが糖尿病対策の第一歩。

糖尿病奮闘記

第39話 北風と太陽

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2006/11/20 vol.0039
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


3度目の入院生活が始まって1週間。

糖尿病食の朝食を美味しく頂き、病院の外の喫煙所に向かう。

もちろんわたしは、心臓カテーテルをしてからタバコを吸わない。

しかし、喫煙所は入院患者同士が仲良くなれる絶好の場所。

おっちゃん、おばちゃん、おじいちゃん。いろいろな年代の人がいる。

「おはようございま~す。」とわたし。

喫煙所での話している内容は決して軽くない。

なぜなら共通の会話は「病気・死」について。

しかし、面白い。それはみんな前向きでいるから。

大腸がん、肝臓、すい臓、腎臓、いろんな病人がいる。

どんなに重病な人でも人生を投げた人はいない。

その中に25年間インシュリン注射をしているおっちゃんがいる。

若い頃の自分と重なるのか、わたしのことをよく気にかけてくれている。

「にいちゃん、血糖値はどうやねん?」とおっちゃん

「あかん・・・、変えたインシュリン効きませんわ~」とわたし。

「○○に変えてみたらどうや?先生に聞いてみ」と隣の別のおっちゃん。

それから10分ぐらいは糖尿病の話。主役はわたし。

こんな感じで、話題となる病気が変わり、みんな健康を目指す。

ここでは糖尿病であることが恥ずかしいと思うことはまったくない。

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■北風と太陽

 病院には病気について知っている人は2種類いると思っています。

 ひとつは医師・看護士。そしてもうひとつは患者さん。

 時には歳を重ねた患者さんの方が、医師の言葉より、心に響きます。

 糖尿病にとって足のケアは非常に大切です。

 25年のインシュリン注射をしているおっちゃんが、低温やけどをしてしまい、

 それで足が壊疽していき、医師からは足を切断した方がいいと言われたのを、

 お尻の皮膚の移植を行い、1年間歩けずに、それでも懸命にリハビリを行い、

 今では足を切断せずに、杖をついて歩いているおっちゃんが、

 「兄ちゃん、糖尿病患者はいつもお腹が空いてるぐらいがちょうどええねん」

 と話してくれると、「肝に銘じておきます。」と素直に聞き入れます。

 しかし、健康な知り合いが、「お前、糖尿病やろ。食べたらあかん!!」

 と言われると、「糖尿病の何が分かるねん!!」そう思う自分がいます。

 正しい言葉でも時には、うっとうしく、聞き入れようとは思いません。

 なんか、童話の「北風と太陽」の話みたいですね。

 ただ、糖尿病は完治しない、制限しなければならない病気でなので、

 糖尿病になった人だけが常日頃から感じるストレスがあります。

 いや、正しくお伝えしますと、わたしは今回の入院で他の患者さんと話して、

 自分が糖尿病であることにストレスを感じていたことに気づきました。

 どうぞ、糖尿病を一人で悩まないでください。

 糖尿病患者同士の他愛無い会話が、頑張ろうという気持ちにさせてくれますよ。


 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  しかし、時として糖尿病患者に北風は必要だ。

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■編集後記

 なかなか出来なかった健康通販サイトを入院中にオープンさせました。

 その名もずばり「糖尿病店長の健康日和

 糖尿病にとって必要なダイエットや目のケア、禁煙、そして口臭対策や、

 ストレス解消雑貨など、わたしが欲しいと思ったものやあったらいいなと

 思うものを取り揃えました。

 どうぞ、こちらのサイトもよろしくお願いします。






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更新日 : 2006年11月27日 12:18




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