糖尿病を知れば糖尿病なんて怖くない。怖いのは糖尿病に対する無関心。糖尿病に関心を持つことが糖尿病対策の第一歩。

糖尿病奮闘記

第53話 糖尿病を発病する可能性

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2007/3/5 vol.0053
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


冷凍庫の中に、アイスクリームがひとつ。

パパのアイスクリームが残っている。

いつものように、むすめの登場。

むすめが何気に冷凍庫を開ける。そして、動きが一瞬止まる。

「やばい、アイスクリームを見つけたな」とわたし。

「アイスクリーム食べていい?と聞いてくるはずだ」と心の中のわたし。

しかし、むすめは冷凍庫を閉めた。

「???」とわたし。

一呼吸おいて、またむすめが冷凍庫を開ける。そして、

「あれぇ~?」と首をかしげる。

だけど、パパは気づかない振りをする。

「あれぇ~?」とさらに大きな声でむすめはアピール。

「どうしたん?」と仕方なくわたし。

「こんなん入ってるねん。」とむすめがアイスクリームを取り出す。

「へぇ~」とわたし。

「パパのやろ。開けたろか?」とむすめ。

「いいわ~」とわたし。

「いいっ!開けてあげるっ!!」と怒りはじめた。

「ほな、開けて」とわたし。むすめは喜んで開ける。そして、

「食べさしたるわ~」とスプーンにアイスクリームを取る。

パパの口にアイスクリームを入れると、

「順番!!」と言って、むすめがアイスクリームを食べる。

すごいっ!!

むすめはアイスクリームを食べたいとひと言も言わなかった。

だけど、見事にアイスリームを食べたのだ。

むすめの演技もなかなかのものだ。将来は女優かな?

ふふふ・・・。まだまだ、親バカぶりは健在です。


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■糖尿病を発病する可能性

 繰り返しになるのですが、わたしが糖尿病を発病してから

 最初の2年間は自分が糖尿病であることを認めませんでした。

 もっと言いますと、自分の糖尿病が治ったとまで考えていました。

 また、糖尿病はわたしの中ではいいイメージの病気ではないため、

 隠したいという気持ちも非常に強かったのです。

 その結果、糖尿病になっても健康な人と変わらないように振舞っていました。

 シックデイなど、明らかに糖尿病になる前では味わったことのない、

 なんとも言えない疲労感があるときでも、

 「みんな疲れている、自分だけではない」と思って頑張りました。

 また、飲み会に行くときでも、何でも食べられることをアピールして、

 食べ過ぎたと思ったときは、トイレに行って吐いたこともあります。

 糖尿病によって社会から阻害されることが非常に怖ろしかったのです。

 そのため、まるで自分は健康な人であるかのように演じていたのです。

 演じ続けた結果、すい臓がパンクしてしまったのです。

 そして、発病して2年という短い期間でインシュリン注射になりました。

 この状態になって自分が演じていても、いいことはないなと実感しました。

 糖尿病予備群の方は、いまの生活を続けても発病するかどうか不明ですし、

 そんな状況で糖尿病を主体として生活を考えるのは難しいと思います。

 しかし、糖尿病予備群になってしまったということは、

 糖尿病を発病する可能性が出てきたという事でもあるのです。

 発病する可能性が出てきたという事を、受け入れるか受け入れないか、

 この違いが発病の可能性を大きく分けると思っています。

 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  アイスクリームを食べる順番が、むすめのほうが多いんですけど・・・

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更新日 : 2007年3月14日 23:56




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