糖尿病を知れば糖尿病なんて怖くない。怖いのは糖尿病に対する無関心。糖尿病に関心を持つことが糖尿病対策の第一歩。

糖尿病奮闘記

1,5AG(1,5アンヒドログルシトール)(入院生活29日目)

当初、2週間ぐらいの気持ちでの入院したのですが、まもなく1ヶ月が過ぎようとしています。血糖値のほうも、入院当初と比べてだいぶ落ち着いてきたのですが、ところどころで難解な血糖値を示すことがあります。これさえおさまれば、退院できるかなと思っています。

先週、血液検査で1,5AG(1,5アンヒドログルシトール)という項目を検査しました。

これまで血糖値を調べる検査しては

 ・尿検査(血糖値が180mg/dlを超えると尿糖が出てくると言われてます)
 ・採血時点での血糖値
 ・HbA1C(ヘモグロビンエーンシー)

などがありました。これらの値は血糖コントロールが悪いと上昇するのですが、1,5AGは血糖コントロールが悪いと下降するのです。1,5AGというのは、体内に豊富に存在する物質です。しかし、血糖のコントロールが悪化した際、尿糖の増加とともに尿中への排泄が増加し、そのため血液内の1,5AGが低下するのです。

つまり、血糖値が180以上になると、尿に糖がおりるとの一緒に、この1,5AGも尿から排泄されて、体内の1,5AGが減少してしまうということです。正しく血糖コントロールが行われている(血糖値が180以上にはならない)場合は、1,5AGは体内から減少しないということになるのです。

しかも、この1,5AGという項目は血糖指標の中でも血糖変化を捉えるのが早く、血糖の下げ過ぎを未然に防いだり、急速な血糖降下を避けるなど、血糖のモニターに最も適した項目だそうです。そのため、薬剤の治療効果や他剤の血糖悪化作用のモニターとしても利用されています。ちなみに1,5AGの指標としては

 正    常:14以上
 優    良:10~13.9
 良    好:6~9.9
 不    良:2~5.9
 極めて不良:1.9以下

となっており、わたしの結果は「1.6」で極めて不良です。

ちなみに尿糖がなくなると、血清1,5AGは通常の摂食下で1日に0.3μg/mlが一定の率で上昇するそうです。仮にこれから尿糖がでないよう、血糖値を180以下に保ったとしても正常値に戻るのは「(14-1.6)/0.3≒42」ということで42日もかかってしまいます。

ほんと血液ってのはいろいろな身体の情報を教えてくれますね。






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更新日 : 2006年12月11日 07:30




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